プラハ1日観光モデルコース完全ガイド:地元在住者が組んだ24時間の回り方、地図と入場料、ごはんと宿まで(2026年)

5/5 - (1 vote)
Discovering Pragueのアドリアナとマテイ

現地の専門家アドリアナ&マテイが執筆

アドリアナとマテイ・ハロウスコヴィは、人気ブログ Czech the World を運営するトラベルブロガーです。

マテイはプラハ生まれずっとこの街に住んでおり、アドリアナは10年以上前にここに引っ越してきました。

60か国以上を旅してきましたが、いちばんよく知っている場所を挙げるなら、この街です

たった24時間でプラハのいいところを味わいつくす――そんな決定版ガイドへようこそ。

ちょっと立ち寄っただけの旅行ブロガーとはちがい、私たちはこの魅力的な街の隅から隅まで歩きつくした地元の人間です。

海外の友人を連れて数えきれないほどこの街を歩いてきたので、プラハの何が特別なのかはよくわかっています。このガイドでは外せない名所を紹介するだけでなく、地元の人しか知らないとっておきのコツもお伝えします。

チェコ料理がおいしくて手ごろな店から、人の少ない展望スポットまで、まるごとご案内。この街をいちばんよく知る人の目でプラハを見てみたいなら、ここが正解です。それでは「百塔の街」で忘れられない一日を始めましょう。

ひとこと補足:それぞれの名所について入場情報(開館時間・料金)も書いていますが、実際に中まで入れるのはそのうちいくつかでしょう。私たちのおすすめはペトシーン、クレメンティヌム、そして旧市庁舎です。

プラハ1日観光ルートの地図――24時間で回るプラハの見どころ

プラハでの24時間の過ごし方として、3種類のルートを用意しました。

A)のんびりルート(赤)

  • 寄り道なしのまっすぐなルート。
  • 急ぎたくない人、歩くのがゆっくりな人にはこちら。

B)ペトシーンの丘に寄るルート(青)

  • 少し長めのルートで、展望塔のあるペトシーンの丘に立ち寄ります。
  • 緑の公園を歩くのが好きで、展望塔からの眺めも見たい人にはこちら。

C)ユダヤ人地区に寄るルート(黄)

  • 少し長めのルートで、ユダヤ人地区に立ち寄ります。
  • 歴史が好きで、ユダヤ史の重要な場所をいくつも見たい人にはこちら。

B+C)両方に寄るルート

  • 体力に自信があって歩くのが好きなら、ペトシーンの丘とユダヤ人地区の両方を回ることもできます。ただし、かなり長い一日になります。

こちらに プラハ1日観光ルートのくわしい地図を用意しました。

なぜこの順番で回るのがいいのか

このルートは、一日でできるだけ多くを見られるように、しかも高低差で消耗しないように組んであります。高いところにあるプラハ城から始めて、川へ、そして旧市街へと少しずつ下っていくからです。しかも終点はヴァーツラフ広場。そこから中央駅までは地下鉄で1駅、緑のA線に乗ればそのまま空港方面へ向かえます。

地元からの実用的な助言:レトナー公園とヴィシェフラトには行かないこと

プラハ1日プランの多くが、この2か所を勧めています。誤解しないでください、どちらも美しい場所です。ただ、メインの徒歩ルートからは遠く、24時間しかないなら回りきる時間はありません。思いきって外して、いちばん大事な見どころを急がずじっくり楽しむほうをおすすめします。

レトナーとヴィシェフラトは、プラハに2日以上いられるならぜひ訪ねたい場所です。

地元からの実用的な助言:レトナー公園とヴィシェフラトには行かないこと

1)プラハ城から一日を始める

スタート地点は2つから選べます。

A)マロストランスカー駅(地下鉄・トラム)

  • 街の中心から近く、地下鉄からそのまま向かえます。
  • 階段をかなり登ることになります。

B)プラジュスキー・フラト(トラム停)

  • 少し遠回りになります(といってもトラムで数分です)。
  • 階段を登らずにすみます。

チケットと開館時間

プラハ城の敷地に入るだけなら無料です。建物の内部も見たい場合はチケットが必要になります。基本のチケットは250コルナほど。チケットの情報はこちら。 

敷地は朝6時から夜10時まで開いていますが、歴史的な建物の内部は9時から17時までです。

プラハ城で外せないものリスト

  • 聖ヴィート大聖堂(Svatovítská katedrála):この街を象徴する大聖堂で、まず外せません。外から見ても中から見ても圧巻のゴシック建築です。入口付近までは無料で入れますが、奥までじっくり見るにはチケットが必要です。
  • 聖イジー教会(Bazilika sv. Jiří):内部が見事なロマネスク様式の教会。入場は城のチケットに含まれています。
  • 黄金の小路(Zlatá ulička):色とりどりの家並みと石畳で知られる一角。混雑を避けるなら午前中がいちばんです。
  • 衛兵交代を見る:毎正時に行われます。いちばん盛大なのは正午の儀式です。
  • フラチャニ広場からの大パノラマ:この一帯の締めくくりは、フラチャニ広場の端から広がる見事な眺めを写真におさめることです。
プラハ城で外せないものリスト

2) (寄り道その1)ペトシーン展望塔へ

標準ルートからの寄り道で、美しいけれど必須ではありません。「歩くのが好きなタイプ」なら強くおすすめします。カフェに寄ったり人の流れを眺めたりしながらゆったり過ごしたい人は、城の階段(Zámecké schody)を下ってマラー・ストラナの中心へ進みましょう。

この絵のような寄り道を選ぶなら、フラチャニ広場からウーヴォズ通りを通ってストラホフ修道院へ向かいます。

ストラホフ修道院

ストラホフ修道院は1143年創建、ボヘミア最古のプレモントレ会修道院です。美しい図書館がありますが、これだけ短いプラハ滞在なら、せめて外観といくつかの展望スポットからの眺めだけでも味わってください。ここからペトシーン展望塔へ進みます。

私たちのおすすめ:ひとりじめできるかもしれない展望スポットをお探しなら、こちらです。

ストラホフ修道院

ペトシーン展望塔

ペトシーン展望塔はプラハを象徴する建物のひとつで、1891年の記念博覧会に合わせて建てられました。パリのエッフェル塔を5分の1の縮尺で自由に模したものです。高さは58.70メートル、頂上までは299段。丘の高さと合わせると、てっぺんは本物のエッフェル塔とちょうど同じ標高になります。上からはプラハが一望できます。

毎日開いていて、料金は220コルナほど(エレベーターを使う場合は追加料金がかかります)。せっかく塔のふもとまで来たのなら、この眺めに払う価値は十分あると思います。

ペトシーン展望塔

ペトシーンの果樹園を下るか、ケーブルカーに乗るか

展望塔からの眺めを楽しんだら、ペトシーンの果樹園のなかをウーイェズド通りまで下っていきましょう。この道じたいが美しく、途中でもプラハの見事な景色に何度も出会えます。

ただ、かなりの急坂です。歩きたくなければケーブルカーで下ることもできます(1回60コルナ)。

プラハの幼子イエス

ウーイェズド通りを北(左)へ進むと、勝利の聖母教会のそばを通ります。有名な「プラハの幼子イエス」が安置されている教会です。

そこからさらに北へ進むと、マラー・ストラナ広場(Malostranské náměstí)に出ます。

プラハの幼子イエス

3) マラー・ストラナを歩く

ペトシーンの丘から歩いてくるか、プラハ城から階段をそのまま下りてくると、マラー・ストラナ広場(Malostranské náměstí)に着きます。この広場でひときわ目を引くのが聖ミクラーシュ教会です。

聖ミクラーシュ教会(Kostel sv. Mikuláše)

聖ミクラーシュ教会はプラハを象徴する建物のひとつです。細やかな内装で名高く、高さ70メートル(直径20メートル)のドームと見事なフレスコ画があります。内部の高さはランタンの頂まで49メートル以上あり、プラハでいちばん高い室内空間です。主祭壇、説教壇、オルガンも凝った装飾で飾られています。

ガイドツアーは200コルナほど、ガイドなしの入場ならもう少し安くなります。とはいえ、今回はおそらく時間がないでしょう。いつかまた来たいと思ったら――ここではすてきなコンサートも開かれています。

聖ミクラーシュ教会(Kostel sv. Mikuláše)

おなかがすいたら

おなかがすいたなら、最初の昼食候補はウ・グラウビツー(U Glaubiců)。定番のチェコ料理がそろっています。とくにおすすめは、鴨のロースト・赤キャベツ・クネドリーキの組み合わせ。もうひとつの候補はレストラン・ウ・メツェナーシェ(U Mecenáše)です。

マラー・ストラナ側の橋塔

レノンの壁へ向かってラーゼニュスカー通りに折れる前に、マラー・ストラナ側の橋塔を写真におさめましょう。あとでカレル橋の上からも撮る機会があります。時間に余裕があれば塔に登ってみてください。カレル橋を見下ろす美しい眺めが待っています。料金は190コルナ(開館直後の1時間は95コルナ)。

とっておきのコツ:早い時間に来られるなら、開館直後の1時間に入れば半額になります。

マラー・ストラナ側の橋塔

ジョン・レノンの壁

ストリートアート好きにはたまらない場所です。王の道からひとつ入ったヴェルコプシェヴォルスケー広場にひっそりとあるジョン・レノンの壁は、平和と愛と表現の自由の象徴。もとはただの壁でしたが、チェコスロヴァキアの共産主義時代に政治的な異議申し立てのキャンバスになりました。

1980年にジョン・レノンが殺害されたあと、この壁は彼とその理想へのオマージュに変わりました。年月を重ねるうちに、世界中の人が描いた落書き、歌詞、メッセージが折り重なる色鮮やかなコラージュになったのです。

壁はいまも変わり続けていて、新しい絵の具の層とメッセージが次々に加わっています。

ジョン・レノンの壁

ヴェルコプシェヴォルスキー水車小屋(Velkopřevorský mlýn)

カンパ島へ進んでいくと、チェルトフカ水路のほとりでこの水車小屋に出会います。プラハに残る、いまも動く数少ない水車小屋のひとつです。起源は中世にさかのぼり、時代ごとに姿を変えてきました。いちばんの見どころは水車で、橋の上から眺められます。

ヴェルコプシェヴォルスキー水車小屋(Velkopřevorský mlýn)

4) カレル橋とクレメンティヌム

カンパ島を進んでいけば、いよいよカレル橋です。「ナ・カンピェ」という感じのいい小さな広場から、古い階段を何段か上って橋へ。おそらくプラハでいちばん有名な場所に到着です。

カレル橋

では、この橋について少し知っておきましょう。その前に、大事な質問がひとつ。

カレルって誰?

カレル4世(1316〜1378年)はボヘミア王であり神聖ローマ皇帝でもあった人物で、ヨーロッパ史でも屈指の力を持った統治者です。中欧初の大学であるカレル大学をプラハに創設し、芸術と建築の庇護者でもありました。治世は外交上の成功と領土の拡大で彩られ、そこには巧みな政略結婚も一役買っています。

橋について

  • カレル橋はヴルタヴァ川に架かるゴシック様式の石橋です。16のアーチと30体の聖人像を持つ、中世の技術の傑作。
  • 言い伝えでは、礎石はカレル4世自身の手で1357年7月9日午前5時31分に据えられました。この日時を並べると回文(1357 9, 7 5:31)になり、それが橋に力を与えると信じられていたのです。
  • 数えきれないほどの作品に描かれてきた、プラハの象徴。いまは地元の画家や音楽家、露天商が集まる場所でもあります。
  • 何世紀ものあいだ、プラハでヴルタヴァ川を渡る手段はこの橋だけでした。交易にも軍の移動にも欠かせない要衝だったのです。

試してみたい言い伝え

街に伝わる言い伝えが好きなら、これをどうぞ。聖ヤン・ネポムツキーの像を探してください。場所はこちらです。像には、聖ヤンが橋から投げ落とされる場面を描いた青銅のレリーフがあります。これをなでると幸運が訪れ、いつかまたプラハに戻ってこられるといわれています。

もっとくわしく知りたい方は、カレル橋についての記事をご覧ください。

カレル橋

プラハ城のいちばん有名な眺め(ほとんどの観光客が見逃します)

もうひとつ見逃してほしくないのが、ベドジフ・スメタナ像のところから見える有名な眺めです。場所はこちら。ほとんどの観光客はカレル橋からまっすぐ進んでしまい、この素晴らしい場所を見逃します。

橋を渡り終えたら、右に2回曲がるだけ。プラハでも指折りのインスタ映えスポットと言っていいでしょう。

プラハ城のいちばん有名な眺め(ほとんどの観光客が見逃します)

クレメンティヌム図書館

古い本や地球儀が好きなら、ここは絶対に外せません。クレメンティヌムはプラハの中心部にある歴史的な複合建築で、バロック様式の図書館、天文塔、そして見事な礼拝堂で知られています。

バロック図書館は世界でもっとも美しい図書館のひとつで、古書、地球儀、天文機器のコレクションを収めています。

チェコでもっとも長く連続して観測を続けている気象観測所もここにあります。

クレメンティヌムからはカルロヴァ通りをたどると小広場(Malé náměstí)に出ます。そこからはもう旧市街広場が見えています。

クレメンティヌム図書館
写真:BrunoDelzant @Flickr

お昼ごはんの時間

このあたりでそろそろおなかがすいてくるころ。定番のチェコ料理をいい値段で食べられる店をご紹介します。

5)旧市街広場

プラハの歴史的な心臓部、旧市街広場へようこそ。この広場ひとつだけでも、見どころは数えきれないほどあります。

天文時計(からくりは9時〜23時の毎正時)

プラハの天文時計は、中世の技術と芸術が生んだまさに傑作です。1410年にさかのぼり、いまも動いている天文時計としては世界最古。いちばんの見どころは毎正時のからくりで、文字盤の上の小窓に使徒たちが現れ、鐘の音とともに時計が生き物のように動きだします。

オルロイがほかにない存在なのは、月の満ち欠けや黄道十二宮といった天文情報を映し出し、そしてなにより「使徒の行進」と呼ばれるからくりを見せてくれるからです。時の流れを表す骸骨の像が、正時に鐘を鳴らす姿も見つけられます。からくりは短いけれど心を奪われるので、遅れないように。

天文時計(からくりは9時〜23時の毎正時)

旧市庁舎

旧市庁舎は天文時計がついている建物です。とはいえ見どころは時計だけではありません。歴史ある広間、礼拝堂、地下空間を見学でき、なにより塔に登れます。そこからの眺めは圧巻です。

入場料は300コルナ。それだけの価値は間違いなくあります。

旧市庁舎

旧市庁舎の前、地面に埋まった27個の十字架を見る

この十字架には短い物語があります。1621年6月21日、白山(ビーラー・ホラ)の戦いのあと、反乱の指導者27名がこの市庁舎前の広場で処刑されました。十字架はその日に首をはねられた人々の記念で、この街の激動の過去と、自由と権利を求めた闘いを訪れる人に伝えています。

旧市庁舎

聖ミクラーシュ教会(Kostel sv. Mikuláše)

こちらも聖ミクラーシュ教会です(マラー・ストラナにある有名なほうと混同しないでください)。細やかな内装、見ごたえのあるフレスコ画、そして特徴的な緑のドームで知られるバロック様式の教会。モーツァルトが弾いた歴史あるオルガンがあり、その豊かな響きを聴かせるコンサートも開かれます。旧市街広場の南西の角にあります。

聖ミクラーシュ教会(Kostel sv. Mikuláše)

マリア柱(Mariánský sloup)

コロナ前にプラハを訪れたことがある方は、旧市街広場に新しい記念碑があるのを見て(私と同じように)驚くはずです。マリア柱はもともと1650年、プラハの戦いで街が守られたことへの感謝の証として建てられました。しかし1918年、君主制とカトリックの象徴とみなされて取り壊されます。その後さまざまな曲折を経て、2020年に再建され、ふたたび立てられました。

マリア柱(Mariánský sloup)

ティーン聖母教会(Týnský chrám)

ティーン聖母教会は、プラハ旧市街広場を象徴する建物のひとつです。14世紀にさかのぼるゴシック建築の傑作で、空へ80メートル伸びる双子の尖塔ですぐそれとわかります。

内部も負けず劣らず見事で、圧巻の祭壇画と、名高いデンマークの天文学者ティコ・ブラーエの墓があります。月曜以外は毎日、開館時間内に任意の寄付で見学できます。

ティーン聖母教会(Týnský chrám)

パジーシュスカー通り

次はパジーシュスカー通り(「パリ通り」の意)。聖ミクラーシュ教会のところから始まる、この街でもっとも格式が高く贅沢なショッピング通りです。美しく保存されたアール・ヌーヴォー建築が並び、高級ブティックやデザイナーズショップ、名だたるブランド店をウィンドウショッピングできます。

旧市街広場を堪能したら、プラハでもっとも古く重要な通りのひとつ、ツェレトナー通りへ向かいましょう。この通りをたどれば、そのまま火薬塔に着きます。

6) (寄り道その2)ユダヤ人地区

まだ疲れていなくて、できるだけたくさん見て回りたいという気持ちが続いているなら、ユダヤ人地区へ足を延ばしましょう。

ヨセフォフとも呼ばれるユダヤ人地区は、旧市街広場とヴルタヴァ川のあいだにあります。ヨーロッパでもとりわけ保存状態のよいユダヤ史跡が集まる一帯です。

ユダヤ人地区で外せない場所

すべての施設に入る時間はないかもしれません。それでも、こうした場所や建物のまわりを歩くだけでも十分すてきです。

  • 旧新シナゴーグ:13世紀にさかのぼる、ヨーロッパで現役最古のシナゴーグです。
  • 旧ユダヤ人墓地:ヨーロッパでもっとも古いユダヤ人墓地のひとつ。15世紀までさかのぼる墓石が並びます。
  • ユダヤ博物館:マイゼル・シナゴーグ、ピンカス・シナゴーグ、儀式の間など複数の建物からなります。
  • クラウス・シナゴーグ: ユダヤの習慣と伝統についての展示があります。
  • スペイン・シナゴーグ: ムーア様式の内装と、ボヘミアのユダヤ人の歴史を扱う展示で知られます。
ユダヤ人地区で外せない場所

7) 火薬塔と市民会館

ツェレトナー通りをたどると、かつて火薬庫として使われたゴシック様式の門にたどり着きます。ここが旧市街と新市街の境目です。

火薬塔(Prašná brána)

火薬塔はプラハに元からあった市門のひとつで、最初に築かれたのは11世紀、その後15世紀に建て直されました。長い年月のあいだにさまざまな役割を担い、チェコの王たちの儀式用の入口だったこともあれば、火薬庫だったこともあります。いまの名前はそこから来ています。

火薬塔(Prašná brána)

市民会館(Obecní dům)

火薬塔のとなりにあるのが市民会館。プラハでもっとも見事なアール・ヌーヴォー建築のひとつです。この堂々たる建物は、街の文化と社交の拠点になっています。1912年に開館し、以来コンサートや展覧会をはじめとする文化行事の重要な舞台となってきました。

ガイドツアーに参加する価値は十分にあります。内部を飾る細やかなモザイク、ステンドグラス、凝ったシャンデリアに目を奪われるはずです。館内の主要ホールであるスメタナホールは、群を抜く音響と豪奢な装飾で名高い場所。建物のなかにはカフェやレストランもいくつかあり、チェコ料理と各国料理の両方を楽しめます。

市民会館(Obecní dům)

チェコ国立銀行の建物

市民会館のちょうど向かいに、チェコ国立銀行の建物があります。金融機関という性格上、内部はふつう公開されていませんが、外観は細部の作り込みと堂々たる佇まいで一見の価値あり。ネオ・ルネサンスとネオ・バロックの要素が組み合わされています。

歴史ある建物をひとしきり眺めたら、ナ・プシーコピェ通りを進めばヴァーツラフ広場に出ます。

チェコ国立銀行の建物

8) ヴァーツラフ広場(Václavské náměstí)

歴史が書かれてきた広場、ヴァーツラフ広場へようこそ。1918年にはここでチェコスロヴァキアの独立が宣言されました。1969年1月19日には、学生ヤン・パラフが、前年8月のソ連によるチェコスロヴァキア侵攻に抗議して、この場所で焼身自殺しました。

1989年のビロード革命では、「ヴァーツラヴァーク」の愛称で呼ばれるこの広場が大規模なデモの中心地になりました。ヴァーツラフ・ハヴェルをはじめとする人々が、メランドリフ出版社のバルコニーから市民に語りかけたのです。

いまのヴァーツラフ広場はプラハの商業の中心。名の知れたホテル、店、高級レストランが集まっています。

ヴァーツラフ広場(Václavské náměstí)

回転するフランツ・カフカの頭部

まずは「回転するフランツ・カフカの頭部」へ。チェコの作家ダヴィド・チェルニーによる高さ11メートルのキネティック彫刻です。それぞれ独立して回る42枚のステンレス板が重なって、カフカの顔をかたちづくります。この作家への敬意であると同時に、その作品の入り組んだ主題を目に見える形にした比喩でもあり、いまや街の名所のひとつです。

回転するフランツ・カフカの頭部

フランシスコ会庭園

フランシスコ会庭園(Františkánská zahrada)は、プラハの中心にひっそりと隠れた名所です。木陰の小道、色とりどりの花、静かな空気。にぎやかな街路からひと息つける、穏やかなオアシスです。

一年じゅう毎日開いていますが、花が咲きそろう春はとりわけ美しくなります。

フランシスコ会庭園

逆さ吊りの馬

次はダヴィド・チェルニーのもうひとつの奇作へ。「逆さ吊りの馬」は反抗と社会批評の象徴で、逆さに吊るされた死んだ馬にまたがる聖ヴァーツラフを描いています。発表以来、プラハのアートシーンに欠かせない存在となり、できあがった物語を疑い、チェコの歴史と向き合うことを促してくれます。

作品はヴォディチコヴァ通りのルツェルナ・パサージュ(Pasáž Lucerna)にあります。

逆さ吊りの馬

聖ヴァーツラフ像

ヴァーツラフ広場に立つ聖ヴァーツラフ像は、チェコの守護聖人に捧げられた堂々たる騎馬像です。チェコ人のアイデンティティと誇りの象徴でもあります。広場のいちばん上に立ち、このにぎやかな空間の中心点になっています。

聖ヴァーツラフ像

国立博物館

ヴァーツラフ広場のいちばん上にあるのが、チェコでもっとも古く重要な博物館のひとつ、国立博物館です。建物そのものが美しいので、写真を撮る価値があります。1818年の創設で、自然史、歴史、美術、音楽と幅広い分野の膨大なコレクションを収蔵。何百万点もの資料を通じて、チェコの厚みのある歴史に触れられます。

この1日コースの終点が便利な理由

ヴァーツラフ広場は、一日の締めくくりにちょうどよく、そこからどこへでも移動しやすい場所です。地下鉄「ムゼウム(Muzeum)」駅からプラハ中央駅(Hlavní nádraží)までは1駅、バスターミナル「フローレンツ(Florenc)」までは2駅。

緑のA線で「ナードラジー・ヴェレスラヴィーン(Nádraží Veleslavín)」まで行けば、そこから119番のバスで数分で空港に着きます。

国立博物館

「とっておき」のコツ

  • 塔の入場割引:プラハでは多くの塔で、開館直後の1時間は入場料が半額になります。街の息をのむような眺めを、お金を節約しながら楽しめる絶好の機会です。
  • トゥルデルニークよりケシの実の焼き菓子を:アイスクリームを詰めたトゥルデルニークは旅行者に人気ですが、もともとチェコのお菓子ではありません(17世紀にチェコに入ってきたのは事実です)。しかもアイス入りは、伝統でもなんでもないのです。かわりに、本物のおいしいケシの実の焼き菓子を試してみてください。チェコの食の伝統をそのまま体現するお菓子です。風味が濃く、味わい深く、この土地の味を知りたい人にはうれしい一品です。
  • Mapy.cz:チェコ国内を歩くならMapy.czを使ってみてください。チェコ発の地図サービス(英語対応)で、公共交通の路線、見どころ、歩行者用の小道まで載ったくわしい地図が手に入ります。地元の人のようにプラハを歩くための頼れる道具で、隠れた名所を見つけたり、効率よくルートを組んだりできます(世界中どこでも使えます)。個人的には、この地図とLocusの組み合わせが世界一のアウトドア地図だと思っています。提携しているわけではありません。ただ単純にいちばんいいのです。
  • Euronet のATMは使わないこと:あれは詐欺まがいのATMです。何があっても避けてください。なぜ使ってはいけないのか、こちらの動画で説明されています。

プラハでの宿泊

格安・個室―― ペンション・アカート(Pension Akát)

  • 家族経営のあたたかさ:家族で営む宿ならではの、あたたかくきめ細かなもてなしを味わえます。
  • 郊外の静けさ:落ち着いた郊外にあり、にぎやかな中心部から離れてゆっくり過ごせます。静かに過ごしたい二人連れには理想的です。
  • 公共交通が近い:交通機関のすぐそばなので、出かけたくなればプラハの主要な見どころへ簡単に向かえます。

格安・ホステル―― バンカー・ファクトリー(Bunker Factory)

  • いちばん安い選択肢:料金が手ごろで、お金をかけずに珍しい体験をしたいひとり旅の人には効率のいい選択です。
  • 人と出会える空気:イベントや企画がよく開かれていて、気の合う旅行者と知り合うのにうってつけの雰囲気です。
  • 中心部の立地:ヴァーツラフ広場に面して建っているので、プラハの主要な見どころをめぐるのに便利です。

中価格帯――メトロポリタン・オールドタウン・ホテル

  • 立地:旧市街のなかでも静かな一角にあり、にぎわいのすぐそばにいながら落ち着いて過ごせます。
  • 屋上:プラハの史跡を見晴らす屋上バーがあります。
  • アクセス:公共交通に乗りやすく、歴史的なプラハも現代のプラハも気軽にめぐれます。主要な駅2つにも近いので、プラハからの日帰り旅行の拠点としても優秀です。

高級―― グランドホテル・ボヘミア

  • 贅沢な時間:一歩入った瞬間から贅沢に包まれます。優美な内装と一流のサービスが、ロマンチックな滞在を用意してくれます。
  • 絶好の立地:旧市街にあるので、天文時計やカレル橋といった名所まで歩いてすぐです。
  • ファインダイニング:館内のレストランでグルメ料理を楽しめるので、外に出なくても上質な食事ができます。
  • 生演奏:ライブ演奏がよく行われていて、滞在に洗練とロマンをひと匙加えてくれます。

プラハで食べたいもの

1)スヴィーチコヴァー(Svíčková)

スヴィーチコヴァーは、チェコでもっとも定番といえる料理です。家庭でもレストランでも愛される一皿で、お祝いの席や親族の集まりでよく食べられます。

牛のサーロインをマリネし、根菜と香辛料、そしてたいていは少量の生クリームでつくる濃厚なソースでじっくり煮込んだもの。肉はやわらかくなり、ソースの風味をたっぷり吸います。ソースはとろみをつけて肉に添えられます。

仕上げにクランベリーのコンポートをひとさじとレモンをひと切れ添えるのが定番で、この酸味がうまみと対比をつくります。添えられるのはクネドリーキ(パンの蒸し団子)。ソースをよく吸ってくれます。

スヴィーチコヴァー(Svíčková)

2)ヴェプショ・クネドロ・ゼロ(Vepřo – knedlo – zelo)

ヴェプショ・クネドロ・ゼロは、この国の食の伝統の核をとらえた定番料理です。味も食感も、三つの要素がきれいに釣り合っています。

料理は3つの要素からできています。豚のロースト(vepřo)、クネドリーキ(knedlo)、そしてザワークラウトか煮キャベツ(zelo)です。

この三つがそろうと、満足感があってバランスのとれた一皿になります。チェコ文化に深く根ざした料理で、日曜日や祝日、しっかり食べたい席でよく登場します。

ヴェプショ・クネドロ・ゼロ(Vepřo - knedlo - zelo)

3)スマジェニー・シール(Smažený sýr/揚げチーズ)

スマジェニー・シール、つまり揚げチーズは、食感と味の対比が楽しいチェコの人気料理です。レストランでも屋台でも定番になっています。

歴史的な意味での伝統料理ではありませんが、いまのチェコ料理には欠かせない一品。とくに若い世代や、手早くがっつり食べたい旅行者に人気です。

スマジェニー・シール(Smažený sýr/揚げチーズ)

プラハでの移動手段

徒歩

プラハの大きな強みは、歴史的な中心部がまとまっていて、見どころのほとんどが近い範囲におさまっていることです。おかげで歩いて回るのが楽。基本的にはスタート地点までたどり着ければ、あとは自分の足が主な交通手段になります。

公共交通

プラハの公共交通は世界でも屈指の水準です。地下鉄、バス、トラム、さらには鉄道で街を移動し、主な見どころを回れます。地下鉄は3路線(A線=緑、B線=黄、C線=赤)で、いずれも旅行者に人気の場所を通ります。乗り換えも簡単で、地下の駅には案内がはっきり表示されています。切符も手に入れやすく、わかりやすくて安全、ヨーロッパでも最良の部類と言われています。

くわしくはこちらの記事をどうぞ:プラハの公共交通A to Z:これだけ知っておけば大丈夫

タクシー/Uber

もっとプライベートに移動したい人にはタクシーやUberもあります。タクシーは路上でも拾えますが、料金を上乗せされないよう、評判のよい会社を使うか、宿に手配してもらうのが賢明です。

Uberはプラハでも使えて、アプリに慣れている人には便利で割安な移動手段になります。プラハ空港では公式のタクシー会社にUberが選ばれました。旅行者に法外な料金を請求するぼったくりタクシーがあまりに多かったからです。

タクシー/Uber

この1日コースに何を持っていく?

  • 小さめのデイパック
  • 水のボトル(どこでも補給できます。チェコの水道水は国内どこでもそのまま飲めます)
  • 歩きやすい靴(ヒールは忘れましょう。美しい石畳はヒールにはまったく優しくありません)
  • 天気予報に合わせた服装

地元民が教えるプラハの実用ヒント

あなたのために作った地図:

地元での経験をもとに、観光スポット、穴場、宿泊、行程などの詳しい地図を作りました。故郷での忘れられない旅の計画に役立ててください。このページで地図を見る。

両替で得をする方法:

ぜひ Revolut カードを作ってください。旅に最適なデビットカードのひとつです。10年以上使っており、すでに数千ユーロ節約できました。

プラハの宿泊(私たちの選び):

選択肢 1選択肢 2選択肢 3
都心MetropolitanRiver ViewDancing House
お得Pension AkátCzech InnAirBnb
テラスWenceslas SquareMetropolitanDancing House
公園とカフェHotel OrionAnna HotelLibero Residence
高級Grand Hotel BohemiaAlchymistKINGS COURT

プラハのおすすめガイドツアー:

プラハ地元ガイドアプリ

地元民のようにプラハを探検

地元民が作った Prague Guide をダウンロードして、行く場所・避ける場所・移動方法を把握しましょう。

旅人が支持する理由:

📍 ガイドブックにない地元スポット
🗺️ オフライン地図 — ローミング不要
🗓️ 短い滞在向けスマート行程
💡 節約と安全のコツも収録

プラハの24時間コースをPinterestに保存して、あとで見返したりお友だちにシェアしたりどうぞ:

このプラハ1日コースはお役に立ちましたか? ぜひお友だちにもシェアしてください。

コメントする